小名です。
最近ようやく涼しくなったと思ったら、熱くなったり寒くなったりと中年のおじさんには身体的につらい時もあります。
久しぶりに、削りものの仕事が出てカンナ削りをしました。最近は造作材も既製品が中心なので、木を削って表面を仕上げる事は、めっきりへりました。普段は替え刃カンナでやってしまうのですが、少し余裕があったので仕上げカンナを引っ張り出し研いで削りました。
ノミやあらカンナは、たまには研ぐのですが、仕上げカンナは何年振りか忘れてしまうぐらい研いでいませんでした。調子が出るまで、一時間くらいかかりましたが、若い時覚えたものはちゃんと残ってくれてました。久しぶりに大工さんぽい仕事をさせてもらいました。
替え刃のカンナはとてもよく削れるのですが刃のあたりがかたい感じ、刃を研いで仕上げたカンナは削った時の刃のあたりが優しく感じます。
実際には、どちらで仕上げてもそんなに差異はないのかもしれないですが、手で触った感じのよさと自分が作り上げた感は非常にあります。
時代の流れで簡略化の傾向がありますが、手間をかけて作っていくのも悪くない気がします。手間をかける=お金がかかる なので難しい所があるのですが。
それでも、自分が弟子入りして親方から伝わった技術を少しでも残していきたいと思うこの頃です。